大谷寺は、泰澄大師の開創、1300年の歴史を誇る北陸屈指の古刹です。
 

 奈良佛教の盛期に、我国古来の神を尊崇し佛の信仰を併せて行う、本地垂迹神佛習合の説を流布して、山野を跋渉し、大いに道路を開拓して、民衆の教化に専念された越の大徳・泰澄大師が、本拠の地として苦修練行された処で、ここに越知山三所大権現の御本地佛・地主大聖不動明王を自ら彫んで安置し、威験無双の廟社を創建されました。

 時に持統天皇6年(692年)と伝えられ、故に北陸佛法最初の霊場と称されます。

 この寺は、父三神安角氏の財力勢威を以て泰澄大師の熱意を汲み創建されたもので、後に泰澄大師はこれより西の越知山・日野山・文殊山・吉野岳・白山等々に登峰されご修行、諸国を巡錫されました。

 天平宝宇2年(758年)77才の時ご帰山、神護景雲元年(767年)御歳86才にして大谷寺でご遷化されました。

 泰澄大師の御廟所を中心に一山の盛時は実に一千坊と言われて、大谷寺の本坊は大長院と呼ばれてきました。
 
 永い歴史とあらたかな霊験を今そのままに伝えています。

 
 本坊東方に位置する大谷寺サンガパークはこの歴史と伝統の名刹に設けられた、宗旨、宗派を問わない全ての人たちの霊地です。
 
 泰澄大師の遺徳に抱かれて、永遠に眠る魂の故郷であり、明るさ一杯の仲良したちが集う広場です。


 また、大谷寺には所蔵の寺宝として、国指定文化財1件1点、県指定文化財1件8点、町指定文化財8件23点の他その数も多く、訪れる人々の心安らぐ霊場と言われています。